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マイレージ、マイライフ [タイトル:マ行]

Up in the Air (2009年)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック
upintheair.jpgupintheair.jpg
解雇通告請負人としてアメリカ中を旅している男の物語。
アメリカ人が最も尊ぶ家庭というものに全く興味を示さず、1年のうち300日以上は出張に出て、フライトマイルを貯めることだけが生き甲斐の男が、自分と似たタイプと正反対のタイプの2人の女性との出会いを通じて、心情に変化が生じていく様子を描く。

「世の中は皮肉に満ちている」
型どおりのエンディングを迎えない本作の感想を一言で言い表せば、そんなところだろう。
典型的なアメリカン・コメディと比べると異色と言える作品が、オスカーこそ逃したとは言え、全般的に高い評価を受けているのは、アメリカ社会も日本同様、人の価値観が変わってきたということなのだと思う。

3人の主要キャラクターには、それぞれ2面性があり、とても現実的である。
通常の映画では、理想的なキャラクターの方が好まれるもので、あまりに現実的過ぎると、笑うに笑えない面もでてきて、敬遠されがちだが、本作はそのようなこともない。
これは、過去の作品同様、個性的な主人公の姿を通して、21世紀のアメリカを描いたJ・ライトマン監督の手腕と、ハリウッドの独身貴族G・クルーニーのはまり役と言える好演のおかげかと思う。

それにしても、アメリカの企業ではアウトソーシングが当たり前とは言え、解雇通告の請負まであるとは、合理的と言うか、非情というか、とにかく驚かされる。


マイレージ、マイライフ (小学館文庫)

マイレージ、マイライフ (小学館文庫)

  • 作者: ウォルター・カーン
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/01/08
  • メディア: 文庫



nice!(19)  コメント(12)  トラックバック(33) 
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コメント 12

コッスン

まさに、アップインジエアーな時代だからか分からないけど
この監督というか作品
すごいなーと思いました。
hashさんがおっしゃるようにジョージクルーニが
ぴったりハマってて、素晴らしかったです。
あのラストも、エンドロールも
私には大満足でした。

by コッスン (2010-04-05 00:18) 

ジジョ

この監督は、いつも絶妙なバランスで作品作ってて
なんか好きです☆
ジョージクルーニーは本人まんま!?って感じでしたねw
by ジジョ (2010-04-05 00:23) 

クリス

皮肉だったんですが、中年男性にはきつすぎる皮肉だった気も
ちょっとしてます。
まぁ、ジョージ・クルーニーならあの程度の皮肉も大丈夫なんだろうけど。
by クリス (2010-04-05 06:51) 

aneurysm

>自分と似たタイプと正反対のタイプの2人の女性

表面は似ていても・・・・
根っこの自分は正反対タイプだったという。
ほろ苦くて良かったです。
by aneurysm (2010-04-05 07:30) 

シムウナ

TB有難うございました。
この映画観賞後に、思わず自分の重荷を
全て捨て去って、必要最小限の人間関係、
絆を深めたいと考えてしまいました。
現代社会に蔓延している問題を上手く物語に
反映していていました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
by シムウナ (2010-04-05 23:02) 

hash

コッスンさん、こんばんは。
父親譲りの才のおかげか、面白い作品を連発していて、新作が楽しみな監督ですね。
G・クルーニーは本人そのまんまという感じでした。
by hash (2010-04-06 21:17) 

hash

ジジョさん、こんばんは。
3作全て、独特な面白さがありますね。
>本人まんま!
これならオスカーを逃しても仕方ないと思いました。^^
by hash (2010-04-06 21:21) 

hash

クリスさん、こんばんは。
>きつすぎる皮肉
そんなこともないと思いますよ。^^
by hash (2010-04-06 21:23) 

hash

aneurysmさん、こんばんは。
>ほろ苦くて
これが人生ですね。^^
by hash (2010-04-06 21:24) 

hash

シムウナさん、こんばんは。
バックパック捨てたいですね。
視点といい、その表現といい、言うことなしという感じでした。
by hash (2010-04-06 21:26) 

てくてく

こんにちは^^
とても粋な作品でしたね。
評価の高いライトマン監督ですが、
実はちょっと苦手でした。
ところが本作はやっぱり良かった。
もしかしたら頃合を見て、
他の作品も見返したほうが良いかもしれないです^^
by てくてく (2010-05-16 18:21) 

hash

てくてくさん、こんばんは。
取扱にくい題材を上手に料理するライトマン監督の特性がよく出ていました。
映画は2度目の鑑賞で評価が変わることもありますから、見直してみるのはいいと思います。
by hash (2010-05-16 23:19) 

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